京都府南丹市消防団で初めての高校生団員が誕生した。
　消防士を目指している園部高３年の野中さん(18)は、あこがれの活動服に身を包んで「地元に貢献したい」と張り切っている。

　野中さんは東日本大震災で救助に当たる消防隊をニュースで見たり、小学校の授業で消防署を見学したりした際に「かっこいい。自分も困っている人を助けたい」と感じ、消防士を志した。
　現在は救急救命士を養成する専門学校の受験を控えている。

　消防団はなじみが薄く、高校生が入れるとも知らなかった。
　親戚の消防団団長から「消防に関心があるなら参加しては」と勧められ早くから消防活動をしたい」と入団を決めた。

　同じく今年入団した明治国際医療大の学生28人と共に、消火や交通救助の訓練を受ける予定。

　市危機管理対策室によると、市消防団員は現在約1300人。
　団長は「訓練後は現場に出てもらいたい。消防活動だけでなく、助け合いの心も学んでほしい」と若者たちに期待している。