製造元は、山口県下関市のメーカー、新光電業。

　同社によると、ゴム製の袋は肩の下に敷くもの。
　送風機が作動すると、9秒おきに風が送り込まれ、長さ約1メートル、直径約30センチの円柱形に膨張。
　寝ている人の体を持ち上げます。

　誕生したのは、半世紀ほど前の1964年です。
　背景には、旧国鉄の労働環境があります。
　「周りの人に影響がなく、担当者だけが目覚められる」と評判となり、現場に定着しました。
　現在もJR各社や全国の私鉄、消防署などで使われているそうです。

　同社は9万9千円（税込み）で、個人向けのネット販売も行っています。
　初めて一人暮らしをする人や、耳が聞こえない人などからの需要が高く、毎年150〜200台が売れているそうです。