福岡県大牟田市の市動物園で、ツキノワグマが消防ホースで編んだハンモックの上で うたた寝する姿が、来園者の人気を集めている。
　これは飼育員らが市消防本部から廃棄ホース２本を譲り受けて編んだモノ。
　編み方は、京都大野生動物研究センターの研究施設「チンパンジー・サンクチュアリ・宇土」（熊本県宇城市）から教わったらしい。

　2009年5月11日【廃品の消防ホースでオラウータンを救え】

　「消防ホースで野生動物を救ってほしい」という思いもよらぬ依頼が昨年２月、マレーシアから舞い込んだ。
　アブラヤシ農園の開発に伴って熱帯雨林が伐採され、生息域が川で分断されて水の苦手なオランウータンが孤立しているという。
　日本の消防署や環境保護団体が協力して使用済みのホースを送り、現地でつり橋を編んでかけたのだ。

　橋は長さ約２０メートル、幅約０・８メートルで、１本２０メートルの消防用ホース３８本計７６０メートルを編んで立体的に作った。
　先月末には２本目となる４０メートルの橋もかけられた。